2011/03/15 (Tue) 03:40

翻意

もう何年になるだろうか…。
私は結構大真面目にボウリングをやっていた。趣味という域を通り越して、もはや競技生活に近かった。ああ見えてボウリングは非常に繊細なスポーツなのである。道具の良し悪しは勝敗に直結する。
なかでも顕著なのはボールの指穴である。これを専門にしている人が居る。ドリラーと呼ばれる人で、多くはプロボウラーの有資格者である。大概はボウリング場の隅っこにプロショップという店を出している。

私は悩む質だ。何度も試行錯誤した。ドリラーも変えた。だが上手くいかない。悩んだ末に不本意だが以前に開けてもらったドリラーに電話をした。いきなり行ってもよかったが私なりに筋を通した積りだった。
電話で状況を説明し、“また、もう一度…”と言うとバシャッ!と冷水を浴びせられた。

何を勝手なことを言うかと来た。
お前さんは一度私の力量を見限って余所へ行ったんだろ。
だったら最後までそこで面倒みてもらえ。
ちょっとやってダメだったらまた舞い戻る。
で、またダメならまた戻るのか…。

まぁ、すき放題言われた。
しかし、ぐうの音も出ない。正論だからだ。

それ以来、私はその時の腹立ちと悔しさを忘れないように肝に銘じやってきた。
もうお名前も忘れたが、そのドリラーさんの面罵の数々を私の処世訓とさせてもらっている。

人に信じてもらうのは難しい。が、信じる方はさらに難しい。
何故なら、人はみな自分が可愛いからである。

私にお子さんを預けてくださるのは信じて頂いている証だろう。
私の方も信じて預かりたい。
教育は一方通行ではない。
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