2011/12/06 (Tue) 03:12

好漢

床屋が嫌いで美容室で髪を切ってもらう。この3年ほど、どうもいけない。ずっとお願いしたいと思い、それが叶う美容師になかなか会えないでいる。

塾の近所に小洒落た店がある。気になっていた。が、こう見えて人見知りがきつく、初めての店は億劫である。
が、最近数回通った店は大店舗で騒々しく、よく担当が席を外し、待たされる。
嫌だな、と思っていた。

髪というものは昨日まで平気だったのに今日急にだめになる。何が何でもすぐに切ってもらいたい。で、その店に入った。混んでいた。
うーん、どうしようかな…。
時間、潰して出直しますと告げ、店を出た。
1時間後、再度向かった。

声の大きい、はっきりと物を言う青年だ。30歳だという。初めは会話が弾まなかった。が、店の調度に触れた時、彼は自分の兄が宮大工だから…と言う。宮大工?! これで堰が切れた。
他にも客が居たが二人ともボルテージが上がって…。
気がついたらギターの話になっていた。彼も持っているという。が、なんか弦の様子がいけないという。
じゃ、新しい弦を買ってギターと一緒に持ってきてください。張り替えましょう!と言ってあげた。
普通は、話はここでおしまいなのである。調度カットも済んだし…。

精算のとき、彼は名刺をくれた。アドレスと番号が入っていた。で、自分のも渡した。
ほんとうに行っていいですか?
うん、いいですよ!やりましょう!
と約束して分かれた。ま、日が経てばおしまいかな?と思っていた時、電話が鳴った。
あ、先ほどはありがとうございました!
あの、早速ですが、明後日なんて急でご迷惑ですかね?

私はこういう即断即決の男が好きである。
言ったことはその通りする。するから言う。
しないことは言わない。

久々にスカッとした。髪を切った爽快感がさらにその気分を鮮明にしてくれたことも間違いはない。
が、うちからほくほくとこみ上げてくるものを感じた。

クラプトンの曲が弾けるようになったら、最高にうれしいです!という彼の弾んだ声が耳についている。
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