2012/12/01 (Sat) 10:42

じーんとする気持ち

この仕事を始めてすぐの頃であるから、もう30年以上も前の話になる。
国語の長文読解をやっていた時、一人の女子が泣いていたのである。自分が叱ったから泣いたのか?と若い私は思った。授業後、泣いた子と仲の良い子に聞いてみたら、授業で扱った問題と先生の話にぐっと来て泣いていたという。

私はチャップリンという俳優が好きだ。自塾で彼の作品を映画仕立てで見せたことがある。
街の灯。あのお金を拾うシーンに数十回NGを出したという作品である。
この映画でも感極まって泣いた子が居た。

受験生を激励する“追い出し会”で声を上げて泣いた子も居た。

最近、こういう場面に直面していない。

対応とか責任の所在とか、そういうことで予防線を張る前にガードを開けて子どもに向き合わねば、子どもも全力でぶつかって来ない。

それを抜きにして、漢字のドリルや入試問題をいくら演習しても…無駄とは言わぬが、何か大切なものを置き去りにした訓練のような気がしてならない。

私の知っている女性講師に氷のような冷たさを持った女史が居る。
が、その女史。ある時、飛び級の制度について語った時に熱弁をふるったのである。
心の成長を無視して問題なんかいくらやっても偏った学力が付くだけです!というのである。

意外な子が涙を見せ、想定外の人が熱くなる。
人とは複雑な生き物である。

じーんとくる気持ちはどうやったら教えてあげられるんだろうか。
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