2007/03/14 (Wed) 03:28

人徳

塾というところでの出会いと別れは不定期である。
色んな事情を持った子がいて、様々な時期に塾に通い、必要がなくなれば塾を去ってゆく。
学校のように何年間と定まらない場合が多い。

クマ塾では一応小学部と中・高校部に分けている。
中学受験が終わった後は進級準備クラスを経て、その先は任意である。
続ける子もいれば、辞めてゆく子もいる。

また中学生の途中まで居て辞めてゆく子もいる。
そんな場合、辞めた後、来たくてもなかなか来にくいようだ。
まぁ辞めるってことは不満があってそうするわけだから、無理もなかろうと思う。

ところがそんな複雑なことを一切抜きでいつまでもクマと塾生の関係を続けられる子もいる。
私はそれがとても嬉しい。

何でもないような顔をしてやって来る。
世間話のような取り留めのない話をして、帰ってゆく。
後でおうちから電話やメールをもらう。

『実は悶々と悩んでいたようでした。クマ先生と話してすっきりして帰ってきました…。』
そんなメールをもらう。
ほっと胸を撫で下ろす。そうならそうと言えばいいのに…。

何が違うのだろうか。
“人徳”という言葉が浮かんだ。
こういう子は周囲が絶対に放っておかない。そういう星の下に生まれた子なのである。

先日訪ねてくれた子が、“お陰さんで数学には困っていません。それにしても、なんで4年の夏の段階で、おまえは数学はできるって言えたん?”と訊かれた。何となくそう思っただけだよと言っておいたが、そんなこともわからんようではクマ塾は務まらない。

そんなことより、最近私が危惧しているのは“情”である。
情を解さぬ子、淡泊な子が多いように思う。

私がまだ若い頃の小学生は文章読解で泣いた。
ここ何年もそういう子どもに会っていない。

“ハッテントジョウコク”って書いてごらん。と言ってみた。
書けない。
“じゃ、どんな字が浮かんだ?”
“はってんとじょうこく”なんだそうだ。

なかなか、手強い。
Trackback(-) comment*4 | 分けられぬこと
comment
男児の母 #-
ご無沙汰しました
 情については、コメントできませんが、我が子たちは、保育園育ち。たまたま二人とも、クラスに障害児がいたので、
(片方は知的障害、片方は体の障害でしたが)きちんと認識できているかは分りませんが、世の中にはいろいろな事情のあること、また、生活面でも、幼稚園にも通えない生計状況の子供もいたことは、記憶の片隅に残っているのではないかと期待しています。中学受験を意識してからは、塾通いで、塾のある日は分刻みの日常を過ごしていたので、近所に住んでいた障害児のお子さんには申し訳ないと思いつつも、娘は通学のお世話は避けざるを得ませんでした。
 幼児の頃から、娘は文系(理系を望んでも、生物系までしか許可しないつもりです。物理は、もう現時点で捨てさせたいくらいで、努力というものを学ばせているようなものです。)、息子は理系とわかり易い子供たちです。息子は、今、受験算数の線分図や面分図に苦労していますが、基本的に数学のセンスはあると思っています。受験算数は、特殊すぎて、理系出身の母でも教えられずに、塾任せです。
 典型的な理系って、ちょっと接しただけで分るような気がするのは穿ったものの見方でしょうか。すみません、出すぎた発言お許し下さい。(我が家には無関係ですが医学部は理系の子供が行くのが正しいのか疑問に思っています。)数学のセンスは絶対あるはずなのに、息子は今、算数に苦戦しています・・・
2007/03/15(木) 01:29:52 | URL | edit
kuma #-
今晩は。
久しぶりのコメントありがとうございます。
私の文章はよく主語や目的語が抜けております。
それ故、読んでいただいた方に誤解を生じさせることもしばしばあります。

情(じょうとお読みください。)について子ども達と話をしたかったのです。
その入り口に発展途上国を持ってきたことが失敗でした。
豊かな国で育った子は大らかだと思うのです。
しかし、大らかすぎて他人との比較ができないのかもしれません。
自分が不快だからわかる。
これが現実かもしれません。

こういうのを平和ボケというのかもしれませんね。

欠けたることは多々ありと思うのですが…。
2007/03/15(木) 02:24:27 | URL | edit
イシカヨ@現実逃避中 #-
ナントカ心理学
ちょっと話がズレてるかも知れませんが、比較文化心理学?だったかな。
子どもに紙幣の絵を描いてもらいます。“金銭的に”豊かな国の子どもと貧しい国の子どもの絵を、実物の紙幣と比較すると大きさがに差が出ます。
さぁどんな差だと思います??
よく目にする実験なのでご存知かもしれませんが、豊かな国の子は実物より小さく、貧しい国の子は大きく書く傾向があります。これはその子どもが持つ紙幣、つまり「お金」に対する憧れや大切さが表れていると考えます。
日本の子どもは…言わずもがな。
情の大切さを知る子は情を持っている。知らない子は…怖いですね。
2007/03/15(木) 18:47:35 | URL | edit
kuma #-
面白い!
kuma塾キッズはきっと大きなお金を描くと思うけどなぁ。
あ、私は絶対特大描きます('-'*)
2007/03/16(金) 04:25:31 | URL | edit
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
profil
archive