2008/01/16 (Wed) 01:46

普段着

これは答えの出ない問答かもしれない。
私は中学受験を目指す子どもの後押しをすることを生業としている。
出来る限り希望に添う形で受験を迎えて欲しい…そう心から願っている。
しかし、一人の受験指導者としてあるべき姿もイメージとして持っている。
それは、中学受験というものを特化したものではなく、普通のこととして捉えたい、捉えて欲しいということである。

数年を掛けて準備してきたことを思えばそう簡単に扱われては敵わないという気持ちもわからないではない。しかし、中学受験があることで子ども達の周辺が歪になっていることを忘れてはいけない。

毎年心に引っ掛かること。
それは受験前に子ども達が学校を休むということである。
私は昔は絶対に休むな派であった。
が、最近は敢えて強いることは避けていた。
赤信号の心理である。
皆がやっているのにどうしてクマ塾だけ固いことを言うのかと言われたら返す言葉はない。

6年生の授業の終わりに試験日の注意事項を話していた。
横に先輩達が居る。皆経験者である。
講師もクマの教え子。

学校を休んでいるということは止めなかったけれど本当はお薦めできることではないんだよ。
受験がすべての通行手形にはならないんだよというようなことを話した時、そのギャラリーが声を揃えて、『えーっ、学校休んでるん!?』と言った。私が驚いてしまった。

半ば認めたのは私である。クマがそんなことをさせるのがいけないんだと言われた気がした。
受験三日前になって受験生には申し訳ないが、やはり学校を休んで受験に備えるというのは良くないことであると、負うた子にクマは教えられた。

普通に過ごす。
色々なことが起こるがその中で調子を整え、その日に備える。
そして万全の体調と備えをして試験場に自らを運ぶ…これが本来あるべき姿なのだと再確認した。どっちでもいいですよというのは優柔不断に過ぎたと猛省している。

その先輩達の中の一人が教室に付くなり、6年生ひとり一人に『コアラのマーチ』を配っていた。コアラは絶対に(木から)落ちないことに引っ掛けた御利益お菓子である。
そのさりげない姿を見て、私は胸が熱くなった。
先日もキットカットの桜咲くバージョンを配った子がいた。

どうかその気持ちを受け継いで欲しい。
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