2008/07/03 (Thu) 02:41

寺子屋

数年前、クマ塾で新講座を立ち上げようとしたことがある。
取り敢えず、“寺子屋”と銘打った。
私はそれを思い付いたとき、ある人に協力を頼みに行った。
発想を理解してくれたばかりか、快諾してもらった。

残念ながらその講座は頓挫してしまった。私の不徳の致すところである。
世界に出てゆける子を育てたいと真剣に思っている。
しかし、だからと言って語学教育や比較文化をしようという試みではない。
あくまでも日本という国を通して世界を見る視点を持ってほしかった。
持てなくてもいい。ヒントを掴むだけでいいのである。
私は不幸にも西洋諸国に行ったことがない。
しかし、だからといって西洋諸国がわからないわけではない。
自分の趣味嗜好は殆どが西洋のものである。
それらを通して、充分に匂いを嗅いできたつもりである。

時間とお金が許すなら行きたい場所は何カ所かある。
そしてそれは風光明媚なところなんかではなく、自分という人間を月の裏側から見るようなものになると思っている。

寺子屋がもしうまく動き出せば、ゆくゆく外国に出てゆこうと話し合っていた。
本当に残念である。

先日、卒業生が来てくれた時、そんな話が出た。
彼は、“あの当時中心になるべきメンバーが寺子屋の発想をわかっていなかった。今からでもいいからふらっとクマ塾に寄って、色んな話をすればいいんじゃないかな?”と言う。
なるほどね。固くなくていいかもしれない。

彼が帰った後、何だか少しだけセンチに陥り、昔の写真を見てしまった。
種蒔きだけは手を抜かずしてきたつもりである。

最近、知り合った先生がこれを読んでくださっているという。
その先生は異業種から塾の先生に転向なさったらしい。
“どうしてですか?”
“はい、ガイジンと喧嘩できる人を育てたいんです”と仰る。

近い。
見知らぬ土地で親切な人に会ったような暖かい気分だった。
どうか、その気持ちを子ども達に説いていってくださいと願っている。
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